2011年07月31日

小松左京さん

 遅きに失した感もありますが改めてお悔やみ申し上げます。
 小松左京さんの本と言えば、幼い頃家に『日本沈没』が
転がっていて、拾い読みしたけど全部は読まなかった
ような気がしますが、3Dディスプレイでの日本地下の
マグマ流シミュレートを行いトンネル効果でエネルギーが
抜けるところの緊迫した場面とか、最後の場面での主人公が
意識も絶え絶えの中「もうすぐハワイか・・・?」とシベリア鉄道で
言う場面が焼き付いています。

 あとSFといえば俺は早川の世界SF全集で育ったので
収録されていた『継ぐのは誰か?』と『果てしなき流れの果てに』は
きちんと読みました。どちらも素晴らしい作品でした。

 『復活の日』はTVで映画を先に見てこれまた本は
まともに読んでないのですが、映画ではアメリカ大陸を
徒歩で北米から南米まで歩き通した場面を長い尺で
映像化していましたが、本ではわずか数行
だったように記憶しています。それで、長い道程だったというのが
伝わってくるのがすごい。

 あと首都消失とかも映画化されましたね。
これは本も映画も見ました。首都東京が突然消えたら日本は
どうなるのか、というシミュレーション小説として面白かったです。

 『虚無回廊』とかまだ読んでみたい本があるんだよなぁ。
『さよならジュピター』については触れまい。
TVで映画を見ましたがCGで木星がふにょふにょしていたことしか
覚えていない。ちなみにフランチェスカの他ゴーストの
切り替え時からのセリフに出てくる惑星をなんで太陽系最大の
惑星である木星にしなかったかというと、
この映画を思い出してしまうからです(「どせい」の
方が濁点で強めの意味もあったけど)。

 長々書いてきたけど、自分がそれを読んで育ってきたという著者が
亡くなっていくというのは悲しいものですね。
 もちろん若い芽が育ってくれればまたそれに超した事はないです
けれども。
posted by tricross at 00:36| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月30日

暗闇のスキャナー P.K.ディック

 うわー。「暗闇のスキャナー」って映画化されてたのか。
しかもキアヌ・リーブス主演で。知らなかった。
見てみたいな。原作に忠実なのかなぁ。
ラストの方の電話番号や薬の処方箋の話が好き。

驚いたことに山形浩生さん訳の全文が公開されてた。
http://cruel.org/books/scanner/scanner.pdf
posted by tricross at 21:56| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

ティプトリーかチップツリーか?

 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアという作家がいた。
彼は覆面作家で、フェミニズム主義と言われていた。
今から20年くらい前に亡くなっている。

 その正体や生涯について多くは語らないが、彼の姓の、
ティプトリーは、UKの有名なジャムの名前からとられていたものらしい。
・・・ということを思い出して、「ティプトリー ジャム」で
グーグルさんに聞いてみたらグーグルさんが言うには

もしかして: チップトリー ジャム

♪あらグーグルさん ありがとう お礼に 検索してみましょ
というわけで、よく調べると、日本でも、チップトリージャム
英国王室御用達というふれこみで売れているらしい。

 今でも初老の彼が優雅に、ジャムから取った筆名を用いてSFを
書いている姿を想像する、とは悲報の後で早川書房より出版された、
「愛はさだめ、さだめは死」(Love Is the Plan the Plan Is Death)
の後書きに書かれていた。

 その後次々とティプトリーの(こう略していいのか?)本が紹介されたのだが、
さっきの続きで本の内容などを検索しても、読んだ記憶がない。
「愛はさだめ、さだめは死」は無理して買ったので
もうだいたいおぼえているのだが、web上に載っている、短編集の紹介に
覚えがあったりなかったり。なんだか気味が悪いので、昔々の読書録を
引っ張り出して、ティプトリーの本がさかんに出版されていたころの
ものを調べると、
「故郷から10000光年」「老いたる霊長類の星への賛歌」
「たったひとつの冴えたやりかた」の記録が残っていました。
あらすじと感想を書いているのだけど、肝心のオチが書いてないので
みんなもどかしい。その頃は本はきっとまた読み返すと思って、
図書館から借りた本でもオチを書かずに記録していったから、記憶から
とうに抜けた今となっては、もったいないことしていたなあ、と思う。

 「たったひとつの冴えたやりかた」は中編集だけど、表題作はおすすめ。
異星体とファースト・コンタクトした少女がとった最後の方法とは。

この話のオチはない。
posted by tricross at 23:08| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

感情移入能力

 知らぬ間に「アンドロイドは電気執事の夢を見るか」
も表紙が変わっちゃったのな。
俺の持ってる羊はこの表紙です。描かれている人物が
マーサー教という、本作の副次的な主題ともいえるマーサーか、
あるいは砂漠をさまようデッカードか、分かりませんが、
結構物語の深層をえぐり出していると思います。
でも、そういう表紙は売れないのかな?

ク「アンドロイドは電気ネコの夢を見るのかな」
博「?」
ク「つまりAIは模造のネコに感情移入することができるかってことです」
博「いつかは、な」
posted by tricross at 21:41| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

万能文化猫

 ハインラインの「夏への扉」は去年(2009年)、新訳が
出ていた
のな。
 俺は早川SF全集で読んだので、当然福島正美訳で読んだのだが、
メイドロボット?みたいなのが「文化女中器」と訳されていたのが
やけに印象的だったのだが(原文ではhired girl、雇い女?)、
新訳では、「おそうじガール」となっているらしい。
もう20年以上前に読んだので、それがロボットみたいなものか、
あるいは今ある自律で能動的に動き回る掃除機みたいなものか、
忘れてしまったが、前者ならフランチェスカの人タイプのシェル、
後者ならWiz★さんの追加シェル「Pal」みたいだなあ、と
ふと思ったのだった。
posted by tricross at 21:38| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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